「Acronis True Image 2021」のダウンロード・使い方を解説:パソコン全体バックアップとレスキューディスク作成ソフトウェア
Acronis True Image 2021は、パソコン全体のバックアップを手軽に作成できるソフトです。
ディスクやフォルダー単位での保存、定期的なスケジュール設定、さらにはレスキューディスク作成などの機能を備えています。
この記事では、ソフトの概要、ダウンロードとインストール方法、そして基本的な使い方をご紹介します。
概要
Acronis True Image 2021の概要
Acronis True Image 2021は、パソコン全体のバックアップやレスキューディスクの作成など、多機能なバックアップソフトウェアです。
ユーザーがシステム全体の保護を手軽に行えるよう、直感的なインターフェースと豊富な機能が特徴です。
製品特徴
Acronis True Image 2021は、以下のような特徴があります。
- 高速で信頼性のあるバックアップ処理が可能です。
- システム全体のバックアップや個別のファイル、フォルダーのバックアップが実施できます。
- レスキューディスクの作成機能によって、システム障害時にも安心して復旧作業を行うことができます。
- スケジュール設定により、定期的なバックアップを自動で実行できます。
パソコン全体バックアップ機能
このソフトは、システムドライブも含めたコンピューター全体のバックアップを可能にします。
ユーザーは、パーティション全体や個別のディスクを選択してバックアップ対象にできるため、万が一のトラブル発生時にも全体を復元することが可能です。
また、バックアップ対象は、ファイルやフォルダー、さらにはモバイルデバイスからクラウドサービスへのバックアップも選択できるため、柔軟に運用できます。
レスキューディスク作成機能
レスキューディスク作成機能は、システムが起動しない場合に必須な機能です。
この機能を利用することで、問題が発生した際にもブータブルメディアからシステムの復元が可能となります。
ユーザーはISOファイルまたはUSBメモリーとしてレスキューディスクを作成し、どこでも簡単にシステムを起動・復旧できるように設定が可能です。
対応OSと動作環境
Acronis True Image 2021は、Windows 7、8、8.1、10をはじめ、Mac OS X 10.11やmacOS 10.12以降、さらにはiOSやAndroidといった幅広い環境に対応しています。
動作環境に関しては、公式サイトに記載されている最小システム要件を確認し、快適な動作が可能な環境下で利用することをおすすめします。
ダウンロードとインストール方法
ダウンロード手順
公式サイトからのセットアップファイル取得
Acronis True Image 2021を利用するためには、まず公式サイトからセットアップファイルをダウンロードする必要があります。
ダウンロード手順は以下の通りです。
- 公式サイトのダウンロードページにアクセスします。
- 「PCにダウンロード」ボタンをクリックしてセットアップファイル(例:AcronisTrueImage2021.exe)を取得します。
- ダウンロードが完了したら、ファイルを確認します。
Windows版とMac版の違い
公式サイトでは、プラットフォームに応じたバージョンが用意されています。
Windows版とMac版の主な違いは以下の通りです。
- Windows版は、システム全体やディスク単位のバックアップ機能が充実しており、レスキューディスクの作成もスムーズに行えます。
- Mac版に関しては、Mac OSに最適化されたインターフェースと操作性が取り入れられており、Macユーザー向けの各種機能が設けられています。
ユーザーは自分の環境に合わせて適切なバージョンを選んでダウンロードしてください。
インストール手順
セットアップファイルの実行
ダウンロードしたセットアップファイルを使って、以下の手順でインストールを進めます。
- ダウンロードフォルダからセットアップファイルを選択し、ダブルクリックして実行します。
- セットアップウィザードの指示に従い、インストール先フォルダの選択など必要な設定を行います。
- インストールが開始され、進捗バーが表示されるため、その完了を待ちます。
初回起動時の使用許諾契約への同意
インストールが完了し、初回起動時に使用許諾契約の画面が表示されます。
手続きは以下の通りです。
- 表示された使用許諾契約の内容を確認します。
- 同意する項目にチェックを付け、「OK」ボタンをクリックして次へ進みます。
- その後、初期設定へ進むための画面が表示され、利用準備が完了します。
使い方
初期設定とライセンス認証
Acronis True Image 2021を初めて使用する際には、初期設定とライセンス認証の手続きが必要です。
以下の手順で進めてください。
Acronisアカウントの作成
ライセンス認証のためにAcronisアカウントの作成が求められます。
- 初回起動後にAcronisアカウント作成画面が表示されるため、名、姓、電子メール、パスワードなどの必要情報を入力します。
- 利用規約およびプライバシーポリシーに同意して、アカウント作成ボタンをクリックします。
- 既にアカウントを保有している場合は、画面下部の「サインイン」を選択してログインしてください。
試用版の有効化
初めて利用する場合は、試用版を有効化することで全機能をお試しいただけます。
- 有効化画面が表示されたら、「試用開始」ボタンをクリックします。
- プロダクトキーの入力が求められる場合は、必要に応じて入力し、無料試用モードを選択します。
- ライセンス認証が完了すると、全機能が利用可能となります。
バックアップ設定
バックアップ設定では、バックアップ対象およびバックアップ先の指定、各種オプションの設定が可能です。
以下に手順を示します。
バックアップ対象の選択
- ソフト起動後、まず「バックアップする」画面が表示されます。
- 画面内のコンピューターアイコンをクリックして、バックアップ対象の選択画面へ移動します。
- 表示されるメニューから、コンピューター全体、ディスクとパーティション、ファイルとフォルダー、モバイルデバイス、Cloudサービスの中から希望する対象を選び、「OK」ボタンをクリックしてください。
コンピュータ全体・ディスク・フォルダーの設定
選択したバックアップ対象に対して具体的な設定を行います。
- コンピューター全体の場合は、システムドライブを含むすべてのパーティションがバックアップ対象となります。
- ディスクとパーティションの場合は、特定のディスクやパーティションのみを選んでバックアップすることができます。
- ファイルとフォルダーの場合は、任意のファイルやフォルダーを手動で選択してバックアップ設定を行います。
バックアップ先の選択
バックアップ先の指定も重要な設定です。
以下の手順で設定します。
- メイン画面に戻り、「バックアップ先を選択」ボタンをクリックします。
- 表示される画面で、Acronis Cloud、外付けドライブ、または参照で指定した保存先から希望するものを選び、「OK」ボタンをクリックします。
外付けドライブとクラウドストレージの指定
バックアップ先として、外付けドライブやクラウドストレージを利用する場合、次のように設定を進めます。
- 「バックアップの保存先」画面で、外付けドライブを指定する場合は、接続されている外付けドライブをクリックして選択します。
- クラウドストレージを利用する場合は、Acronis Cloudやその他指定されたクラウドサーバーの設定手順に従って、バックアップ先を設定します。
- 選択後、各設定が正しく反映されているか、メイン画面上で確認してください。
レスキューディスク作成
レスキューディスクは、万が一システムトラブルが発生したときに必要な起動メディアを作成するための機能です。
以下の手順で作成してください。
ブータブルメディアの作成方法
- ソフト左側のメニューから「ツール」をクリックして、ツール画面に移動します。
- 表示される中から「ブータブルメディアビルダー」を選択します。
- 「作成の方式を選択」の画面が表示されたら、シンプルまたは詳細の方式から希望する方法を選びます。
- シンプルな方法を選んだ場合は、自動的に最適な設定が反映され、すぐにブータブルメディアの作成を進めることができます。
ISOファイルの生成と保存先の指定
ブータブルメディアとしてISOファイルを生成する場合、以下の手順で操作を行います。
- 「メディアの宛先を選択」画面で、「ISOファイル」を選択します。
- ファイルの保存ダイアログが表示されるので、ISOイメージファイル(例:AcronisBootablePEMedia.iso)の保存先を設定します。
- 「保存」ボタンをクリックし、ISOファイルの作成が開始されるのを確認します。
- 必要に応じて、ImgBurnやWin32 Disk Imagerなどのライティングソフトでディスクに焼くか、USBメモリーに書き込むことで、起動ディスクとして利用できるように準備してください。
追加機能の利用
Acronis True Image 2021では、バックアップ以外にも多彩な機能が用意されており、利便性が向上しています。
スケジュール設定のカスタマイズ
定期的なバックアップを自動で実行するためのスケジュール設定については、以下の手順でカスタマイズしてください。
- メイン画面の「オプション」ボタンをクリックし、スケジュール設定メニューを開きます。
- 表示される設定項目で、バックアップの頻度(日単位、週単位、月単位)や開始時刻、繰り返しのパターンを指定します。
- 設定内容を確認し、保存をクリックすることで、設定が反映されます。
その他ツールの活用方法
本ソフトには、バックアップ以外にも便利なツールが搭載されています。
たとえば、ディスククローンの作成やシステムクリーンアップ、保護機能などが用意されています。
- 画面左のメニューから「ツール」をクリックし、希望する機能を選択します。
- 選択したツールに対して、各ツール固有の設定や操作方法が画面に表示されるため、画面の指示に従って進めます。
- これにより、バックアップ対象以外の管理やシステム全体のメンテナンスを効率的に行うことができます。
まとめ
本記事では、Acronis True Image 2021の基本的な特徴や、パソコン全体のバックアップ、レスキューディスク作成機能について解説しています。
公式サイトからのダウンロード、セットアップファイルの実行、初回起動時の使用許諾契約への同意、ライセンス認証、バックアップ対象や保存先の選択方法、ブータブルメディアの作成手順、さらにスケジュール設定などの追加機能の利用方法について、具体的な手順を番号付きリストを活用して説明しました。