「AlternateStreamView」のダウンロード・使い方を解説:NTFS代替データストリーム検出ツール
AlternateStreamViewは、NTFSの代替データストリーム(ADS)を検出するWindows用ツールです。
ファイルに隠れたデータストリームを一覧表示し、エクスポートや削除が可能です。
インストール不要で、Windows 2000以降に対応しているため、手軽に利用できます。
セキュリティチェックやファイル管理の補助として、シンプルな使い方で安心してご使用いただけます。
ソフトウェアの概要
AlternateStreamViewの特徴と役割
NTFS代替データストリーム(ADS)とは
NTFS代替データストリームとは、WindowsのNTFSファイルシステムに組み込まれた機能で、通常のファイルデータとは別に追加情報を格納できる仕組みです。
ファイルのメインデータとは別に隠しデータを保存するため、一般的な表示方法では確認することができません。
こうした特徴が、システム管理やセキュリティ対策の観点から重要な役割を果たしています。
隠しファイル検出の必要性
代替データストリームは、悪意のある第三者による不正なデータ埋め込みやマルウェアの隠蔽に利用されるケースもあります。
そのため、隠しファイルや不正なデータが存在しないか確認する仕組みが求められています。
AlternateStreamViewは、隠しデータを簡単に検出し、一覧表示することでセキュリティ対策やトラブルシューティングに役立ちます。
対応OS・提供情報
サポートされるWindowsバージョン
AlternateStreamViewは、古いWindows 2000やXPから最新のWindows 11まで、広範なバージョンに対応しています。
OSのバージョンに依存することなく、NTFS代替データストリームの検出を行うことが可能です。
バージョン情報と無料提供の概要
このソフトウェアは、定期的なアップデートが行われており、最新バージョンではさらなる改善が加えられています。
例えば、最新のバージョン1.58では操作性の向上や高DPIモードへの対応が実施されています。
もちろん、基本的な利用は無料となっており、誰でも安心して利用することができます。
ダウンロードとインストール
ダウンロード手順
提供元サイトからのダウンロード方法
提供元の公式サイトにアクセスし、以下の手順でダウンロードしてください。
- 公式サイト内のダウンロードページへ移動します。
- ページ下部または適所で「Download AlternateStreamView (32-bit)」または「Download AlternateStreamView (64-bit)」のリンクを確認します。
- お使いの環境に合わせたリンクをクリックし、圧縮ファイル(ZIP形式)をダウンロードします。
32-bitと64-bitの選択ポイント
使用しているWindowsのシステム環境に応じて、32-bit版と64-bit版が選択可能です。
選択のポイントは、以下の通りです。
- Windowsのシステム情報で動作環境(32-bitまたは64-bit)を確認します。
- 対応するバージョンのリンクをクリックしてダウンロードを進めます。
インストール方法
圧縮ファイルの解凍と配置
ダウンロードしたZIPファイルはインストール不要です。
ファイルの解凍と配置は以下の手順で進めてください。
- ダウンロードしたZIPファイルを右クリックして「すべて展開」などの解凍機能を使用します。
- 解凍されたフォルダー内のAlternateStreamView.exeを任意のフォルダーに配置します。
日本語化手順
日本語表示を行うためには、日本語化用のファイルを別途ダウンロードし、設定する必要があります。
手順は次の通りです。
- 公式サイトまたは提供元ページの「Language」項目から「Japanese」リンクをクリックして、日本語化用のZIPファイルをダウンロードします。
INIファイルの配置方法
日本語化用のZIPファイルを解凍すると、AlternateStreamView_lng.iniというファイルが得られます。
INIファイルの配置方法は以下の手順をご確認ください。
- 解凍したINIファイルを、先ほど配置したAlternateStreamView.exeと同じフォルダーにコピーします。
- コピーが完了したら、後述の起動確認に進みます。
日本語化の起動確認
INIファイルを配置した後、ソフトウェアの起動をおこなってください。
次の手順で日本語表示の確認を行います。
- AlternateStreamView.exeをダブルクリックして起動します。
- メイン画面や各オプションが日本語で表示されるか確認します。
使い方
基本操作
スキャンの実行方法
ソフトウェア起動後、代替データストリームのスキャンを始めるために以下の手順で操作してください。
- 起動時に表示される「スキャン オプション」画面で、対象フォルダーを設定します。
- 「スキャン」ボタンをクリックして、処理を開始します。
スキャン対象フォルダーの選択
スキャンするフォルダーの選択は、「参照」ボタンを利用して行います。
操作方法は以下の通りです。
- 「参照」ボタンをクリックし、スキャン対象にしたいフォルダーを選びます。
- 選択が完了したら、画面内で対象パスが正しく表示されることを確認してください。
スキャンオプションの設定
スキャンオプションでは、スキャン対象の範囲や細かい条件の設定が可能です。
設定方法は以下のとおりです。
- サブディレクトリも含める場合は、サブディレクトリスキャンのチェックボックスにチェックを入れます。
- 階層数やワイルドカードを利用して、対象ファイルの絞り込みを行います。
- 設定後、「スキャン」ボタンをクリックして処理を開始してください。
検出結果の確認方法
スキャンが終了すると、代替データストリームの検出結果が一覧表示されます。
確認方法は以下の通りです。
- スキャン完了後、画面内にファイル名、ストリーム名、サイズ、更新日時などの各項目が表示されます。
- 表示された一覧から、詳細情報をクリックすることで、より詳しい情報を確認できます。
ファイル操作
エクスポート方法
検出結果をエクスポートして保存する場合は、以下の手順で進めてください。
- エクスポートしたい項目を一覧から選択します。
- メニューバーの「ファイル」またはツールバーにあるエクスポートアイコンをクリックします。
- 表示された「選択したストリームのエクスポート先」画面で、「参照」ボタンをクリックし、保存先フォルダーを指定します。
保存先の指定とファイル形式の選択
エクスポート時に、ファイルの保存先と形式が選択可能です。
具体的な操作は以下の通りです。
- 保存先を指定するため、フォルダー選択ダイアログから希望する保存先を選びます。
- ファイル形式(TXT、HTML、CSV、XMLなど)を選択し、必要に応じて拡張子の追加オプションにチェックを入れます。
- 確定ボタンをクリックして、ファイルを保存します。
ストリームの削除手順
不要な代替データストリームを削除する場合は、以下の手順で行います。
- 削除したい項目を一覧から選択します。
- メニューバーまたはツールバー、または右クリックメニューから「選択したストリームを削除」を選びます。
- 表示される確認ダイアログで、削除の実行を確定します。
削除操作前の注意点
削除操作は元に戻すことが難しいため、以下の点に注意してください。
- 削除前に、対象ファイルのバックアップを取得しておくと安心です。
- システムに必要なストリームを誤って削除しないよう、内容をよく確認してください。
- 重要なデータが含まれている場合、別途安全策を講じることをお勧めします。
右クリックメニュー活用
エクスプローラー連携の設定方法
右クリックメニューから直接AlternateStreamViewを実行するには、エクスプローラーとの連携設定が必要です。
設定方法は以下の通りです。
- ソフトウェア内のメニューバーから「オプション」を選択します。
- 「エクスプローラのコンテキストメニュー」設定項目にチェックを入れます。
- 設定が反映された後、エクスプローラーのファイルやフォルダーを右クリックすると、AlternateStreamViewのメニューが表示されるようになります。
クリップボードへのコピー操作
検出結果の情報を迅速に共有するため、クリップボードへのコピー機能を活用できます。
操作方法は次の通りです。
- コピーしたい項目を一覧から選択します。
- 右クリックメニューまたはツールバーのコピーアイコンをクリックします。
- 選択した情報がタブ区切り形式でクリップボードにコピーされますので、必要な場所に貼り付けてご利用ください。
まとめ
本記事では、AlternateStreamViewの基本機能や役割、以前は隠れていたNTFS代替データストリームを検出して一覧表示する方法について解説しました。
また、公式サイトからのダウンロード手順や、圧縮ファイルの解凍、日本語化の手順、INIファイルの正しい配置方法を説明しました。
さらに、スキャン実行の流れ、エクスポートや削除などのファイル操作、エクスプローラーとの連携による右クリックメニュー活用法を紹介し、実際の利用時に必要な操作手順を具体的に説明しました。